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「えっ?」
見上げると、眼鏡をかけた同い年くらいの男の子が立っていた。
「……傘使うか?」
もう一度聞いてきた彼は、少し遠慮がちに言ってきた。
昼間なのに制服は来ていない……ってことは、同じ学校の子で既に帰宅したあと、出掛けてきたのかな?
「雨やみそうにないぞ」
「う……うん、そうだね。でも、悪いからいいよ。それに、さしてる傘を人に貸して自分はどうするの?」
正直、知らない人に物を借りるのが面倒くさかった。確実に貸せないように、やんわりと断ってみた。
「……だな」
よし!諦めて行っちゃうかな?
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