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  「そりゃ気になるよ。これから一緒に働くんだもん」 「……そんなもんか?」 「そんなもんだよ」   私が強く頷いて答えると、マモちゃんは再び顔を正面に向け作業を再開した。   「由美さん、まだ電話してるぞ」 「……一号店もこの雨で暇なんじゃない?」   私もスモークガラスにおでこをくっつけて中を覗く。   「なんか楽しそうに話してるね」   見ると、由美さんは笑顔で受話器を持っていた。   「一号店に天気は関係ないだろ」 「……確かに」
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