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最終審査の6人はすでに
もう、怖いものはないかのよ
うに審査員、マスコミに精一
杯のアピールをする
この役は、いまをときめく
若手俳優Ｍに依頼されていた
がスケジュールの都合で却が
され監督の意向で、いっその
ことシロウトの新人にオーデ
ションという形で話題になっ
ていた
最後は自己紹介と得意なも
のをひとつ、披露するという
もの
松田可南子は3歳から始めてい
たピアノを披露
右肩骨折で得意な鉄棒がで
きない鋼はカラオケしか自信
のあるものは他にない
選曲してる暇もなく、キンキ
キッズ「硝子の少年」と即答した
ハスキーな声が伸びていく、
最後に一回転をして口角をあ
げて微笑をみせ印象付けてみ
せたが他の5人の鮮やかな芸
に、すっかり感心して
苦笑いとため息ばかりが反復していた
「間違いなく、松田さんだと
思う、17歳でノクターンなん
てレベル高いもの」
「シナリオにはピアノは関係
ないものね・・・タレントス
カウトじゃないしね」
「それは、歌も関係ないよ、
アイドルスカウトじゃない」
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