1章 人並み以上

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そんな感じで祖父の家はそれなりにお金持ちだった。 祖父自身は貧乏育ちだから特に身の回りを気にする様子はなく、いつも祖母が怒っていた。 祖母が新しいものを買ってきても着ないから。 でも何故かバーバリーは好きで、バーバリーなら着る時もあった。 なぜバーバリーはよかったのか、未だにわからない。 祖母はブランド志向ではなかったけど、阪急百貨店が大好きで よくわからない高い服を着ていた。 本人は『自分はオシャレ』だと思っていたようだった。 阪急百貨店が大好きな祖母は、私の服ももちろん阪急百貨店で買うわけで。 印象に残っているのは、小学二年生くらいまでファミリアで固められていたこと。 くまちゃんやフリフリ系が多かった。 三年生くらいからはカジュアルな服を好むようになったが、祖母は頑なにファミリアを寄越していた。…好きだったんだろうね。 ちなみに今のみずき(私)にはそうそうファミリアやバーバリーなんて買えません(+_+) 自分の子供には西松屋やしまむらなど、庶民的なお値段のいわゆる安くて良い品の服が多い。 改めて、金持ちだったんだなと感じる。
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