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「え…兄ちゃん、何?どうしたん」
兄は何も答えない。
ただ、私の少し膨らみかけた胸をまさぐるだけ。
恐怖に体を強張らせるが、小学四年生の私に対して相手は中学生。
かなうはずがなかった。
「兄ちゃん、嫌やって…!」
「黙って言うことききや」
乳房を露にされ、舐められ。
股間をまさぐられた。
なすすべもなかった。
しかし、それで終了した。
当時の私はそういった行為に疎く、
「それ以上のことがある」
といったことはわからなかった。
一瞬にして兄が怖くなった。
今までのように接することは無理なのかと思った。
しかし兄は
「親父達にこのこと言ったらあかんで…」
低い声で言った。
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