2章 転落は突然に

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恐怖に 「…うん」 と言うしかなかった。 知られたら恥ずかしい。 そんな思いもあったし。 こうして唯一の憩いだった兄の部屋も怖くなり 義父と母は喧嘩ばかりだし、矛先がこども達に飛ぶことだってあった。 兄とはそれ以来も同様の関係は続き、最終的には裸にされた。 処女までは奪われなかったけれど… 兄とはその行為をする時以外は話さなくなっていった。 そしてわたしのおこづかいも取られるようになって、兄との関係は険悪になって行った。 今思えば、お金を取ったことを口封じするために、ある程度の性欲を満たすためもあったっは思うが、私をいいように弄んでいたのかな。 家でも孤立した私 義父に「どうせお前は俺のことを父親やなんて思ってへんねんやろ!」と叱られたことがきっかけで 私は家出した。
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