2章 転落は突然に

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マンションでの暮らしが始まる、その前に ボロアパートで飼っていたリスの「りすんこ」(名前そのまんまやん)を私が公園で遊ばそうと外へ連れ出し、目をはなした隙に口いっぱいに砂を詰めて呼吸困難に… 慌てて砂を掻き出し、洗浄したものの… りすんこはすぐに息を引き取った… 完全に私のせい。 私が公園へ連れていかなければ…! 自責の念が押し寄せる。 何の罪のないりすんこに、普段からつついたりイジワルをしていたことを思い出す。 ボロアパートに引っ越した時に飼い始めたから、まだ3カ月位しかたってなかった。 この子は幸せではなかっただろう。 涙が止まらなかった。 あと、哀しみとは別に恐怖心も襲ってきた。 自分のミスでりすんこが死んだと知ったら… おかんは私にどんな制裁を加えるのだろうか… 恐ろしくて仕方がなかった。
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