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おばぁちゃんは
アタシの顔をジッと見た後
静かに目を閉じた。
どのくらいの時間が過ぎただろうか?
アタシは緊張していたせいで記憶にさだかでないが…
おそらく 数分だったと思う。
おばぁちゃんが目を開けた。
ゆっくりと喋り始めた。
『あなた 今まで本当に
よく がんばったね。辛かったでしょう。』と。
何故だかわからないが
アタシは涙が零れ出した。
『離婚しなさい。何も
不安がらなくて大丈夫。
子供の事も心配ないよ。
それに…あなたには
この先 あなたを支えてくれる男性が
もぅ隣にいますよ。』
と言い
アタシに優しく微笑んだ。
アタシは 予想を超える言葉に驚きと 動揺を隠せずに
『えっ?誰がいるんですか?
アタシ まだ離婚もしていないし
それに他に好きな人もいませんし…
そんな事 言われても…
あの、おっしゃる意味が
よくわかりません…』
と、言ったものの やはり気になり…すごく気になり…
『その人は…誰ですか?』
と 小声で聞いてみた。
『あははっ!知りたい?
その人の名前まではわからないけど
ちょっと…住んでるとこは…遠いね~。
歳は…あなたより 二つ
歳下だわ。
ん~あと…彼も離婚歴がある人だね。
かわいらしい娘さんが
一人いらっしゃるわね。
小学生…まだ小さいね。
ものすごく 優しくて
思いやりのある
心の綺麗な人ですよ。
この先 ずっとあなたを
支えてくれる人。
必ず出逢いますよ。
再婚して幸せになれますよ。
今 しばらく大変だけど
頑張って!』
と告げられた。
アタシは正直 半信半疑で
話を聞いていた。
そしてその場を後にした。
全部を信じた訳ではないけど
その日から
ちょっとだけ?
いつか もしかして
本当に 出逢う事が…
あるかも?
なんてねっ♪笑
まだ 出逢っていない
君ヲ想フ
まだ 出逢っていない
君は アタシの
希望になっていった☆
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