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係委員の号令がかかり、レース騎乗騎手がパドック集会場に整列した。
一番人気のエルマックスに乗る天才リーディングジョッキー滝裕の姿もその列の中にあった。
『今日、お前がバーニングハートに乗るらしいな』
裕が健次にそう声をかけた。
『滝さん、どうも。』
リーディングジョッキーの大先輩である滝裕に丁寧に挨拶する健次。
『あの馬は良い馬だよ。一度乗って、そう感じた。今日は生憎、他の素質馬を選んだけど、君の走りに注目してるよ。』
裕はそう健次に笑顔を向けそう、激励した。
『ありがとうございます。頑張ります』
裕の言葉に、返事と笑顔を返し健次はバーニングハートの元に向かった。
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