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再びひしひしと沸き上がるバーニングハートの闘志を感じながら、バーニングハートをゲート前に誘導する健次。
発走の時は迫っていた。
(よし、行くぞハート)
健次はそう胸中で気合いを入れバーニングハートの首筋を叩いた。
心配していたゲート入りはスムーズに行き、ゲート内では思いの他落ち着きを見せるバーニングハート。
ドクン、ドクン、ドクン。
高鳴る心臓の鼓動が、健次の脳裏に響いた。
『よーい』
スタート台で旗を上げ声を上げるスターターの声が、耳に響いた瞬間。
カッシャン
と言う音が競馬場内に響き一斉にゲートの扉が開かれた。
『!!!!!!?』
トレーニングでも感じた事の無い手応えを健次は感じた。
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