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(暁ちゃんが里玖先生にキスされちゃった後のお話です。)
「暁さん。暁さーん。
……これは弱りましたね」
里玖は腕の中でぐったりする暁を見て、すっかり困り果てていた。
涙目に加えて上目使いで里玖を見上げてきた暁に我慢出来なくなり勢いでキスしてしまった里玖。
初めはまだよかったが、暁から漏れる甘い吐息が耳に入ってからは段々と歯止めがきかなくなり、気付いた時には目の前で気を失う暁の姿。
里玖は暁の体を抱き抱えて彼女の少し乱れた髪を撫でると、小さく息をついた。
「しかし暁さんの唇は…クセになりそうですね」
薄く開いた暁の唇を人差し指で突くと、プニプニとした弾力が伝わる。
柔らかくて、気持ち良くて、どんなに重ねても足りない
麻薬のような彼女との口付けは
甘い甘い卵焼きの味がした。
「お弁当のおかずだったんでしょうか?
それにしても、ぐっすり寝てますね」
里玖は気持ち良さそうに眠る暁にもう一度キスを落とすと、横抱きにしたまま保健室に向かった。
その後、目を覚ました暁に強烈ビンタを喰らったとか、そうでないとか…。
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