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「一体何なんだ!?今のは!?」
そこには砂煙が舞い、人型?と思われる穴があいていた。
「声的に女の子だと思うけど…もしかして自殺か!?とりあえず救急車!いや、警察か?」
携帯を手にするが電話がかけられない。人間慌ててると何も出来ないらしい。
「いたたー着地失敗したのー。」
「!?」
穴から声が聞こえてくる。
「い、生きてるのか!?」
俺はその穴を覗き込んで見た。
「あ、誰かいるのですかー?すみませんが手を貸して欲しいの。上手くハマっちゃって出られないのー。」
穴の中には女の子がすごい体勢で地面にめり込んでいた。とりあえず足を掴んで引き上げた。するとそこから可愛らしい女の子がでてきた。
「・・・。」
俺はただ呆然としていた。不思議な事が多すぎる?なぜ女の子があんな勢いで降ってくる?そしてなぜ生きてる?着地失敗どころじゃないだろ。
「あのーちょっといいですのー?」
女の子が俺に話しかけた。
「なに?」
女の子には優しく。そう俺は決めている。
「そろそろ降ろして欲しいの。」
足を持たれ逆さまの女の子はスカートをおさえながら言った。
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