第二篇

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『空の巣箱』 すれ違い 重なり囁き合う 清潔なシンクを背に 皮張りのソファーにもたれ 穴を埋め 吐息を漏らし涙を拭う 幸せを運ぶのは青い鳥でも 互いでもないことを知りながら 悲しみを苦しみを 分け合うため 忘れたいがためだけに 欺瞞に浸かり身体を汚す 憎しみから孤独から 目を逸らすため 犬のように魚のように 人から離れて癒しを求める
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