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「ありがとう、今お茶入れて来るわ」
そう言い残すと蝶華は部屋を出て行った。
入れ違いに俺が部屋に戻った。
「母さん、なんか変な事言ってなかった?」
「大丈夫。ただ…」
「ただ?」
「貴方の友達になって欲しいとは言われたわ」
「…」
余計な事を
思わず苦笑いした。
「やっぱり変な事言ってたみたいだな」
「私は嬉しかったわ?」
「え?」
「貴方のお母さんが…私を普通の女の子として見てくれたから」
「…多分気付いてないと思うよ。母さんは鈍感だから」
「そうなの?」
「あぁ、でも…」
俺は少しだけ照れくさくて、鳥香から視線を逸らした。
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