第一章「幼い記憶」

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「友達に…なってくれると嬉しい。こんな俺でよければ」 「私こそ…紅羅が友達になってくれたら嬉しいわ」 「「…」」 俺達は無言で顔を見合わせた。 先に微笑んだのは鳥香だ。 「なら、これからよろしくね?」 「あぁ」 鳥香が差し出した手を、俺は迷わずに握り返した。 「お茶入ったわよー」 そこにまるでタイミングを狙っていたかのように、お茶を手にした蝶華が入って来た。
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