第一章「幼い記憶」
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気にしてる場合ではない 俺は彼女の腕を引いて歩き出した。 「すぐ近くがうちだから手当てしてあげるよ」 「けど…」 「困った人がいればどんな人であろうと助けなさい。それが母さんの口癖だから」 俺は彼女に笑いかけた。 少女は少しだけ安心したような笑みを浮かべた。
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