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その意味に気付いた俺は苦笑いした。
「大丈夫だよ。鳥香を退治したりはしないから」
「う、うん…」
「おまたせ」
救急箱を持った蝶華が鳥香の向かいに座る
「少ししみるけど我慢してね?」
蝶華がそっと鳥香の腕を取る
一瞬だけ、その肌の冷たさに驚いたようだ。
当然なのかもしれないが
「貴方…」
蝶華がぽつりと呟く
「…」
心なしか鳥香の顔は不安そうだ。
「女の子が体を冷やしちゃダメよ?後で何か暖かい飲み物を入れるわね」
「…」
意外な言葉にきょとんとする鳥香
俺は思わず吹き出した。
蝶華らしい言葉だ。
「何笑ってるのよ?紅羅」
「母さんらしい言葉だなっと」
「そうかしら?よし、手当て終わり」
蝶華が鳥香の頭を撫ぜる
「よく我慢できたわね。えらいわよ」
「あ、ありがとうございます…」
「いえいえ、さてお茶でも入れて来るわ」
「母さん、救急箱片付けて来るよ。」
「そう?ならお願いね」
俺は救急箱を受け取り部屋を後にする。
部屋に残ったのは鳥香と蝶華だけ…
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