第一章「幼い記憶」

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「鳥香ちゃんは…紅羅の友達なの?」 蝶華の言葉に鳥香が戸惑ったような視線を向け、そしてうつむく 「わからない…私達は今日会ったばかりですから」 「そっか、なら紅羅の友達になってくれると嬉しいな」 「え…?」 「あの子は私達から継いだ力のせいで友達がいないの」 蝶華が悲しそうに微笑む 「だから貴方だけでも紅羅の友達になってくれればいいな」 「はい…」 「ありがとう」 蝶華が嬉しそうに鳥香に微笑みかける 「よかったらうちにも遊びに来てね。うちには夫と息子しかいないから、鳥香ちゃんみたいな可愛い女の子が来てくれると私も楽しいから」 「…」 こくんと鳥香が小さく頷いた。
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