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「お、奈菜ちゃん。おはよ」
「わ、おはよぉ」
私となぁこがお互い口をとじたとき、タイミングよく晴野が戻ってきた。
「俺も紗良も奈菜ちゃんも3組だったぜ。行こう」
「ありがと」
なぁこは頭をぺこりと下げる。
「ありがとう。それにしても皆一緒なんて、すごいね」
私も言うと、晴野はいたずらっぽく笑って言った。
「また1年紗良のお守りか」
「なんだとっ」
私が怒るや否や、晴野は笑い声をあげてその場から走っていってしまう。
「もー、あのやろー。行こ、なぁこ」
「うん」
どうせ晴野は3組に行ったのだろう。
私となぁこも3組へ足を向けた。
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