3年生の一日目

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3組に入ると、すでにほとんどの新しいクラスメイトがいた。 去年同じクラスだった人、話したことがある人、顔は知ってる人、存在を知らなかった人。 そんな様々な人達でクラスはにぎわっている。 私は仲のいい男子とおしゃべりにふける晴野に近づき、その頭をぽこりと殴った。 「暴力はんたーい」 晴野は口をとがらせて言う。 その子供っぽい仕草に私は思わずくすりと笑った。 「誰が悪いんだ、誰が」 すると晴野もとがらせていた口を元に戻し、あははと笑った。 私が晴野から離れ、自分の席へ行くと、何人かの女子が群がってきた。
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