191人が本棚に入れています
本棚に追加
晴野に初めて惹かれたのは小学校4年生の冬。
おてんばだった私達は、よく家の近くにある大きな木に登って遊んでいた。
ただ、その日は運悪く雨上がりで幹が滑りやすくなっていて、私は誤って転落した。
でも大事に至らなかったの。
なぜなら、まだ登っていなかった晴野が受けとめてくれたから。
私は無傷、晴野は右肩を5針縫う怪我を負った。
私が泣いて謝ったら。
彼は笑って「お互い無事でよかったね」と言ってくれた。
彼の傷は今も残っているけれど、彼はこの事件を笑い話に変えてくれている。
最初のコメントを投稿しよう!