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学校までの道程はいつもと違って長く感じる。
「よっーっす!」後ろからランドセルをたたかれる。
榊亮佑、クラスメイトだ。
なぜか健太は亮佑があまり好きではなかった。
毎日のように遊んだりするが、あの目の離れた爬虫類のような笑みはいらいらとさせるに充分すぎるものであった。
亮佑は自分がいかにすごいクリスマスプレゼントをもらったのかを夢中で話していたが、健太はほとんど聞こえていなかった。
「あのピストルどうしよう」それだけが彼の関心事になっていたのだ。
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