199人が本棚に入れています
本棚に追加
ねっとりとした寝汗が渇き、その気化熱が体温を奪い健太は寒さで目覚めた。
夢のようなもの、幻聴。
なんと呼ぶかは分からないが、嫌なものに寝ている間苦しめられた。
その寒さに身震いをし、布団に再度頭を窄める。
寝返りをうち、うつ伏せになると枕元に健太が欲しかったゲームソフトが見える。
そこで、布団から喜びの力を借りて飛び出るつもりでいたが、そうはならなかった。
ゲームソフトの横に黒い物体が並んでいる。
それが何か分からず、布団の中から黒を凝視していた。
最初のコメントを投稿しよう!