事件

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恒の大声に、私達は待合室からついに追い出されてしまった。 追い出されたけど恒の足取りは軽い。 「よし、じゃー今から早速デートだ! 唯の学校近くに美味いケーキ屋があるんだよ」 「学校……。あっ! 実は学校……まだ授業が終わってない」 「え?」 「それにバッグを病室に置いてきちゃった……」 「唯……。もーしかたないなぁー! 行こう」 とは言うものの。 病室に戻って、もし名波と清羅がまさにソノ真っ最中だったら……。 今度は二人で病室の前をウロウロして、看護師さんから不審な目で見られた。 「よ、よし。俺が入る!」 決心したように強く言ったわりに、そろそろと扉を開ける恒。
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