宇宙人の花嫁修行と幼なじみの宣戦布告と…

3/33
256人が本棚に入れています
本棚に追加
/498ページ
昨日夜、真理恵達が帰った後、店じまいをして、かなたさんの今後を話し合った。 そこでかなたさんは家出した理由を簡単に話してくれた。 話によるとかなたさんは親が決めた結婚相手と無理矢理結婚させられそうになって、それが嫌で家を飛び出してきたようだ(親父も聞いているので宇宙人と言うことは省いて)。 かなたさんは悲しそうにその話をしていると、親父が体を震わせて、テーブルをバンと強く叩いた。 「なんて親だ!娘の幸せも考えず、勝手に結婚相手を決めるなんぞ!親の風上にもおけん!」 と怒りまくっていた。 確かに今時そんな話聞いた事がないな……かなたさんの星じゃ当たり前なんかな…… そう思いながら、親父がテーブルを叩いてこぼした茶を拭き取る俺。 「いずれ、お父さんが私を連れ戻しにくるはず……」 「大丈夫だ!この家で匿ってやる!君は流星が守ってくれる!だろ、流星!」 そう息巻く親父…… 「そんな無責任な…」 そういうことしか言えない俺を親父は怒鳴る。 「俺はお前をそんなヘタレに育てた覚えたないぞ!惚れた女ぐらい死んでも守り通せ!」 惚れた女て…… てか、ヘタレ言うな……
/498ページ

最初のコメントを投稿しよう!