降ってきた彼女は、腹ペコ女王!?

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とりあえず、自己紹介はこんなもんにして、話を戻します。 とりあえず、俺は丘の様な山に来ています。 この山は家から30分ぐらい歩いてこれる場所。 近くには家はない。 昔から俺がよく使っている場所。 家に帰りたくない時、悲しい事があった時、気分がブルーで誰ともしゃべりたくない時、ゆっくり誰にも邪魔されず眠りたい時等、何となく一人になりたい時によく訪れる場所だ。 今の時刻は夜の7時前。 辺りは暗くなっており、山には俺意外誰もいない。 うっすらと星も見える。 俺はこういった静かな空間が何となく好きだ。 別に誰かといるのが嫌いな訳でもない。 ただ、そういった空間が好きと言うだけ。 「もう、こんな時間か。そろそろ帰らないと、親父に怒られるし、店も忙しいだろうからな」 腕時計を見てそう呟くと、帰路につくため山を降りようとした。 すると、空が急に明るくなった。 「なんだ?」 上を見上げると、暗いはずの空がライトアップされた様に明るなっていた。 「な、な、なんやねん!?」 突然明るくなった空を見上げて困惑していると、その光の中から何かが降ってきた。 まぶしい光の中を目をこらしながら、降ってくるものを見つめた。 「人………か?」 まだ、よくわからんが、確かに人だ。 その人はどんどんコッチに向かって落ちてくる。 「%@・⊿ω●」 訳のわからない叫び声と共にその人の顔がハッキリと見えたと思った瞬間、その人のデコと俺の頭が物凄い音を出して激突した。 それと同時に眩しかった光はスッと消え、空は元の暗闇に戻った。
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