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「いっったぁぁぁ」
俺はその人との頭突きの痛さに頭を抱えて悶絶した。
その人も頭を抱えて痛そうな様子だ。
「だ、大丈夫ですか?」
俺はなぜ降ってきたのかの疑問は置いておいて、その人に声をかけた。
その人はまだ痛いのか、頭を抱えながらゆっくりとこちらを向いた。
辺りは暗かったが、まだ人の顔を見れるぐらいの明るさは残っていた。
「う……」
その人を見た瞬間言葉を失う。
その人は女の子だった。
第一印象は可愛い。
町を歩けば誰もが見とれそうな綺麗な顔立ち、見たことがない多少ブカブカしている服を着ている上でもわかるスタイルの良さ、青い瞳に、ベレー帽の様な物をかぶって、薄暗くてよくわからないが、おそらく金色であろう長い髪。
思わずみとれてしまった。
「???」
俺がじっと見ているのが気になったのか、その子は不思議そうな顔をして首をかしげながら俺をみていた。
それに気付き、俺はみとれていた意識を取り戻し、再び声をかける。
「あ、あ、あの、だ、大丈夫ですか?」
その女の子は俺をじっと見ながら口を開いた。
「*●※#ξ@」
何語だろう、今まで聞いたことが無いような言葉だった。
何処の国の言葉だろう?
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