1437人が本棚に入れています
本棚に追加
久しぶりの同期との飲み会で、ついつい気が緩み……高山を気にかけていたつもりが、気付けば隣にいなかった。
「山田、…高山は?」
高山をはさみ、並んで座っていた山田に小声で声を掛ける。
「お手洗い行ったよ。……そういえば、遅いかも。」
部屋の入口に目をやると、端に座っていたはずの川西もいない。
嫌な予感に焦りつつ立ち上がると、隣の酔っ払いが俺に言う。
「みじゅちまっー!!びぃ~るのオカワリ!!」
ハイハイ。となだめ、部屋の外に出る。
トイレはどっちだ!?
やっぱり、誘うんじゃなかった。
アイツを見た時の高山の顔が浮かび上がり、後悔の念が沸々と湧き上がってくる。
最初のコメントを投稿しよう!