確かに恋だった

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「貴方、私を愛してないのね!」 愛の込もった手料理を眼前にしてその悪臭に固まった俺に、夕立みたいにわっと恋人は泣き出した。 「愛しているなら、食べてよ!」 彼女の手料理を喰らって死ぬか、彼女のヒステリーに殺されるか。 惚れた弱みだ。 どうやら、もはやそれは時間の問題のようだった。 <完>
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