SCENE0 プロローグ

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春。それは別れと出会いの季節。 俺の名前は成宮悠希(なるみやゆうき)。 今年で某県の咲良市にある私立聖プリミル学園の2年生になる。 今、この学校の名物と言えるのは色々やってくれちゃう生徒会なのだが、それは別の世界で見て貰えたらと思う。 まぁ、とりあえず俺は無事2年生に進級し、ついに春休み最終日となった今日をぐーたらとベッドの上で過ごしている。 俺の家は父さんと母さんが信じられないと思うが、超能力開発機関とやらの研究員な為、今は一人暮らしをしている。 俺は一度も超能力なんて見た事もないし、見たくもない為、別にどうでもいいのだが、両親はそうではないらしく、研究に熱を注ぐ毎日を過ごしているらしい。 もうこれ以上ないくらいに平和過ぎる生活も今年で2年目なのだが……なんだか淋しさを感じてきた今日この頃だ。 誰かいればなぁ…… 今思えばこれが全ての始まりだったんじゃないかと思う。 俺の非日常的過ぎる日常の…… ――ピンポーン! 物語の始まりを告げるチャイムが鳴り響いた。
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