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いつも忙しく
休みの日にあまり家にいない父が
家にいて
遊べると期待して近寄ったら
大荷物を抱えている。
そして
ばいばい。元気にな。
と意味ありげな顔で言う。
俺は意味もわからず
追いかけた
だが父はまってはくれない。
母親に抱きかかえられ
車ででていく
父を見て
直感的に悟ったのか
大声で泣き叫んだ
いつもなら
優しく
どうした?
ときてくれる父
だが
待ってはくれなかった。
幼少期の記憶はかなり曖昧だが
あれだけは
忘れられない。
鮮明に覚えている。
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