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「センパイ、お昼行きましょう」
「うん、なに食べる?」
「そうですねぇ、パスタとかどうですか?」
昼休みになり続々とお昼を食べに出ていく。
それに続いてわたしとはづきも外に出た。
会社近くのパスタ屋に入る。
「やっと午前中終わったね。なんか疲れるわー」
「ですね、なんか気が滅入りますよね」
二人して肩をまわす。ボキボキ音がした。相当凝っているようだ。
店員が来たのでランチを注文する。
「そういえば、藤村さんっていつもお昼どうしてるんでしょうね」
「お弁当持ってきてるらしいよ。入社したての時はランチ誘ってたんだけどいつも断られたから誘うのやめたんだよね」
「そうなんですかぁ。藤村さんって付き合い悪いですよね。あまりしゃべった事ないですもん」
「わたしもだよ。悪い人ではなさそうだけどね」
「はい、仕事教えてくれたりしますし」
「でもそういう人に限って裏では悪いことしてたりして…」
「まさか、藤村さんに限ってそんな事ないですよ」
「それもそっか」
丁度ランチが来たので話はそこで切れた。
この話が現実になろうとはこの時のわたしたちには知るよしもなかった…。
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