わたしの憂鬱

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仕事は毎日6時丁度に終わる。 会社を出て駅に向かう。 そこから電車に乗って30分。 駅についたら家まで20分ほどの道のりを歩く。 小さい3階建てのアパートの2階、201号室がわたしの住み家。 「ただいまー」 誰もいない部屋に言って中に入る。 入るとすぐ冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出す。 最初の一口がたまらなく美味しい。 「あぁ、美味しい」 ついつい声が出てしまう。 昨夜買っておいた惣菜をレンジでチンする。 料理はしない、面倒だから。 テレビを見ながらわびしい夕飯を食べる。 ーわたしの人生こんなハズじゃなかった。 一人で夕飯を食べているといつも思う。
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