2020人が本棚に入れています
本棚に追加
えぇ…生きてます。
しかし、技が直撃したため。
少し足がふらついているが、顔にはまだ闘気が宿っている。
流石先生っていったところか。
白鳥『なんだ今のは!!?』
優『こればかりはお答えできません。
だけど…絶対に秘密ですよ。』
俺は念を押すようにいった。
白鳥『あぁ…わかっている。さぁ続きだ。』
今度は先生も慎重に俺の出方を伺っている。
俺は、すかさず緋燕を抜き取り発砲する。
しかし、かわされてしまった。
結構しぶとい人だ。
今度は先生を中心に円を描くように移動しながら徐々に近づいていく。
だいたい5メートルぐらいのところで、先生の足下に緋燕を撃つ…下は砂なので弾が地面に当たると先生の顔に砂が飛び散る。
いわば…砂の目隠しをしたようなものだ。
俺は一気に間合いを詰め切りかかる…が、目の砂をいち早く取った先生は、かろうじて剣で受け止める。
優『流石先生ですね。…だけど…本気ですか?』
白鳥『えぇ…本気よ。武術だけね。』
優『武術だけ…?他にも…ある?と、言うのですか?』
白鳥『そうよ。それは…‘璽譜術(じふじゅつ)’』
優『じふじゅつ?』
白鳥『そう…璽譜術。
ある特殊な璽譜石を使って、“属性”と言われる自然界に存在する物質を自分の意のままに操る特別な“力”のことを総称して、そう言うのよ。わかった?』
俺と先生は、剣を交錯したまま話した。
俺は先生を力一杯に薙払う。飛ばされた先生はクルリと一回転して着地する。
暫空刃のダメージが抜けてきたようだ。
優『そんな便利な術があったとは知らなかったですね。
…で、その特別な石とはどんな石なんですか。』
白鳥『これよ。』
先生は自分の首にかかっているペンダントを取り俺に投げ渡す。
こっ!!これは!!!?
受け取った俺は驚いた。
この石…俺は見たことがある。それもついさっきの事だ。
その特別な石は…在学中の学生さん達が身につけていた物と一緒の“虹色”の石だ!!!!
優『これが特別な璽譜石…ここの学生は、みんなこの石を持っているんですか!?』
最初のコメントを投稿しよう!