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優『無理矢理はしないけど…それなりの条件で誘ってくるんですね?』
白鳥『そうよ。
高額な契約金と入隊直後から上の地位で仕事できるのが主な主張よ。あとは……まぁ、いろいろだ。』
話をたぶらかした。多分…口では言えないような卑屈な契約を結ばせるのだろうか。
白鳥『ついたぞ。ここだ。…入るぞ?』
コンコン!!
ちょっ!!
先生は間発入れずにドアをノックした。
白鳥『失礼します。神城優を連れてまいりました。』
ちょっと声が強ばっている…。やはり目上の人に会うときは緊張するものなのか?
リベレイト『入りたまえ。』
ガチャ!!
白鳥『失礼します。』
優『失礼します。』
ドアの向こうには、背もたれに寄り掛かって、外を遠目に眺めている男がいる。
この人がリベレイト元帥…ガッチリした体つきに、制服の胸ポケットはいろんなメダルなどを付けている。頬に引っ掻き傷がある…白髪が混じった口髭は…あまり…てか、全く似合ってない。剃った方がいいと思う。
リベレイト『やぁ。待っていたよ。…ん?白鳥君。他に呼ばせた生徒はね?』
白鳥『他の生徒は…先程少々イザコザがありまして、ガイダンスの方に…』
リベレイト『そうか。…ところで。優君。』
優『はい。なんでしょうか?』
リベレイト『君を呼んだのは…多分、白鳥君から聞いたと思うが…君の実力を買って、この学校を卒業したあかつきには、我が軍“カミヌイ”に入ってもらいたいんだ。
もちろん…契約金はそれなりに出すつもりだよ?地位も普通のより高いところで働ける。どうかね?悪い話しじゃないと思うのだが。』
やはり勧誘してきたか…。
しかし、お偉いさんってのは人に頼んでいるのに、デカイ態度で偉そうに言うものなのか?
俺は少し腹がたった。
優『えぇ。いい話しですね。条件も悪くないです。』
白鳥先生は俺を驚いた表情で見る。さっき聞いた話と違っているからだ。
リベレイト『おぉ!!入ってくれるのか!!?流石優君。話がわかってるではないか。ハハハハ』
リベレイト元帥も喜んでいる。
白鳥先生は困惑した顔をしている。
優『しかし。他に条件があります。』
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