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リベレイト『条件とは何だね?…内容にもよるが、聞いてもいいぞ。』
やっぱり上から目線かよ。
だから、お偉いさんは気に食わねぇ。
優『条件は…あなたの…元帥の地位が欲しいですね。それが駄目ならこの話は無しってことで…。』
白鳥先生はあまりの俺の馬鹿げた発言に立ち尽くしている。
元帥に至っては、青筋をたてて眉をピクピク痙攣させている。
それもそうだ。簡単に言えば元帥をコケにした様なものだからね。
リベレイト『君は私を冒涜しているのかね?返答によっては…君を処刑に罰せれるんだよ?』
白鳥『リベレイト元帥!!ちょっと待ってください。優はただキツイ冗談を言っただけです。
ね?そうだよな?』
白鳥先生が、すかさず元帥をなだめ、俺に相づちを求め片目でウィンクをする。
優『冗談?…本気ですよ。でも…元帥は地位を譲る気など全くない。…つまり俺は軍には入れない。ですよね?』
俺はあえて無視した。
リベレイト『優君。君は何が言いたいのだ。はっきり言いたまえ。』
顔に血が登って赤くなっている。もう猿だ。
優『はっきり言うと、俺は軍に入る気など…これっぽっちもありません。
さっきのは、冷やかしですよ。
それに俺は、自分の権力に溺れて元帥みたいな人に頼む時に上から目線で見下しながら言う…。
自分の権力をふりかざして脅したり、物事を言いくるめたりするヤツが世の中でいっっっち番嫌いなんだよ!!!
こんなヤツの下で働くなんて俺は一生ごめんですよ。』
リベレイト・白鳥
『なっ!!!!』
二人とも黙って何も言わない。
元帥は血が引いて真っ青になった。凄い移り変わりだ…。
それでも俺は俄然とした表情でいた。
リベレイト『ハハハハ!!!!たいした餓鬼だ。私に面と向かってそんな恐れ多い事言ったヤツなど一人もおらんのに…。
気に入った。さっきのことは無罪放免だ。私も自分を見直してみようかね。ありがと。』
意外な返答に白鳥と俺はキツネに摘ままれたような顔をした。
優『いっ!?いえ。俺も言い過ぎました。すみません。』
何故か謝らないといけないような気がして、俺は謝る。
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