~第四章~

2/11
前へ
/637ページ
次へ
リベレイト『彼は一年前に私のところに来て、いきなり“十将軍に入れて欲しい”と言って来てな…最初は無理だと言ったのだが、聞かなくてな。 だから…彼に無理な条件をつけたんだ。』 白鳥先生は何か察して分かったらしい。 優『十将軍ってなんですか?あとその条件ってなんですか?』 白鳥『十将軍とは… カミヌイのトップであるリベレイト元帥の直属の10人の部下のことよ。 軍の中で最も強い10人だけがなれる、軍の中で二番目に高い地位の事を指すのよ。』 リベレイト『そして私は彼に…現時点で十将軍に入っているメンバーを一度に全員の相手をして、なおかつ倒した数の分だけ上の位で入れてあげよう。 と言う無謀な条件だ。もちろん諦めてくれると思った条件だと思って出したんだ。』 優『思ってだした?…てことは…!!!まさか、…』 リベレイト『あぁ。そのまさかだ。彼はその条件を飲んだんだ。 しかも、結果は…十将軍全員を無傷で倒したんだよ。死人も出さずにな。まったく恐ろしい男だよ。』 十将軍全員を相手に無傷で…死人も出さずに!!!? ありえない。強すぎにもほどがある… 優『それで剱さんは今?』 リベレイト『彼は、今単独で任務中だ。』 優『そうですか…。』 リベレイト『他に彼に関して知りたい事はないかね?』 優『特には。いろいろと教えていただき、ありがとうございます。』 今はいい。それにいつかは会える時が来る。その時まで待とう。 リベレイト『いやいや。こっちもいろいろと分かった事があったからお互い様だ。』 白鳥『リベレイト元帥。そろそろ学校内容を彼に説明しないと日が暮れてしまいます。』 外に目をやると燃える様なオレンジ色の空が見えた。 リベレイト『うむ。そうだな。先にあの石を渡しときなさい。』 白鳥『はっ!!!』
/637ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2020人が本棚に入れています
本棚に追加