~第四章~

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白鳥『優…これだ。これは持ち主の実力によって、様々な属性のついた術…《璽譜術》が使えるんだ。 ただし、この術は術者の潜在能力と精神力を消費して詠唱という、言霊を唱えないと発動しないんだ。 術にはランクがあり、潜在能力の高さで使えるランクが決まって。上のランクになれば一回使うだけで精神力を全部消費してしまう術もある。 まぁ、術者の使い方しだいって事だな。』 白鳥先生がドームの時に見せた虹色の璽譜石を俺に渡しながら、さっき聞いた説明にちょっと補足して話してた。 ちなみに璽譜石はペンダント型になっている。 リベレイト『この学校は全生徒に完全個別指導制を用いている。 君の担当は…白鳥君にしているが、どうかね?学校一の武術、璽譜術使いと称する彼女だ。不満はないと思うよ?』 学校一か。もし…ドームの時に璽譜術を使われてたら…勝負には、なってなかったかもな。 俺はそう思うと悔しくなった。 白鳥『これは私が自から願い出てあなたの担当に決めてもらった。私じゃ不満か?』 二人に迫って来られた。 まぁ…別にいいかと思い、俺はいや。嬉しいですと返した。 もう、話すことは全部話したらしく、リベレイト元帥も軍の仕事が残っていたので、白鳥先生と俺は部屋を出ることにした。 やっと帰れる。もう日は暮れて暗くなって、夜の闇が広がっていた。 物静かだ。夜の学校ほど不気味な雰囲気はないな。別に嫌いじゃ無いけど… 白鳥『そういえば忘れていたが…この学校は卒業するまで、学校の寮で生活してもらう制度だからな。』 え!!? マジかよ。 着替え持って来てないし。 優『初耳です。着替えなんて持って来てないですよ?どうするんですか?』 白鳥『それは前もって、家の方に頼んで持って来てもらってる。ちゃんと、あなたの部屋に置いてあるぞ。 部屋は個室。一部屋10畳の風呂トイレ付きだ。飯は学食がある、もちろん無料だ。だが早く行かないと人気メニューはすぐ売り切れるぞ。』 あと、お前の部屋はこれだ。 と、言われて鍵を渡された、番号は…000000……偶然? いや。そっちじゃなくて、この学校には一体何人いるんだ?
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