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白鳥『ドアの内側の鍵穴に空間移動の璽譜石を使っているんだ。鍵は、その行き先の場所をしめす役割を果たしている。』
優『へぇ。便利っすね。じゃ、食堂の鍵を差し込めば食堂に行けるんですね。』
白鳥『そういう事だ。説明も終わったし、飯にでも食いに行くか?』
優『そうですね。俺も丁度空いてきましたし。』
そう言うと俺と先生は、俺の部屋に入り、ドアを閉める。そして今度は俺が食堂の鍵を差し込み捻って、ドアを開ける。
すると……食堂に出た。なんか感動する。
白鳥『メニューは一日ごとに変わって。メニューの看板はメニューを頼む受け付けのところにある。分かったか?』
優『わかりました。…食堂も広いですけど…人も半端ないですね。』
白鳥『あぁ…昼はこれ以上に酷いからな。まるで戦争だぞ。』
優『戦争…ですか。ハハ。』
凄くグロイ想像をしてしまった。
ヤベェ。死ななければいいけど。
白鳥『このまま吊ったっても飯は食えんから並ぶぞ。』
優『は~い。』
受け付けのところまでは結構時間がかかりそうだな。
優『先生ってここの卒業生ですよね?』
白鳥『そうよ。18の時に入ったのよ。』
優『先生も若い時に入学したんですね。センスと実力があったんですね。』
白鳥『あなた程ではないわ。』
優『否定しないって所を見ると自覚してたんですね。
俺は…、俺の友達も同じ15才で入学してるんですけど…何故こうも扱いが違うんでしょうね…。成績が違うだけで。』
白鳥『わかってないわね。
あなたは、その年でそれだけの実力を試験の時に私達に示したのよ。
そして今日も私にそれだけの力を示した。違う?』
優『確かに…そうですね。俺はあなた達にそれだけの実力を示しました。けど…それだけで…他の人と違う訓練を受けるのは…ちょっと…』
白鳥『気がひけるか?』
俺は言いたい事をさらりと言われて、黙ってしまった。
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