序章

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父『ほら。お前のために知り合いの鍛冶師に頼みこんで最高の出来に仕上げたんだ。…大事に扱えよ。』 父さんから渡された刀を抜いた俺。 長さは180センチぐらいの片刃の長刀。 妖しく黒光りして滑らかな曲線を描いている。 思ったより軽くて振りやすい 俺がいった通りの…。それ以上の出来栄えだ。 思わずその出来に見とれてしまった。 父『かなり高くついたんだからな。感謝しろよ。…後これは、父さんからの入学祝いだ。璽譜石を使った最新型のオートブレイグ銃 “緋燕(ひえん)”だ。。』 オートブレイグ銃“緋燕” 3つの璽譜石を用いた35センチ代の大型のマグナム系に入る銃。 無限に弾を撃て、前の銃の問題点だった数発撃つと熱くなって弾が撃てなくなる“オーバーヒート”を無くした。まさに夢の銃。 しかし、通常のより重くなっていて、扱いにくい。 と父さんが長々と説明した。 緋燕を俺渡したら、父さんが刀にも名前を付けてやれと言った。 俺が理由を聞くと… その方が愛着が沸いて大事にするから…と、自信ありげに即答で言われた。 一瞬頭を疑った俺だが、父さんに圧倒されて、仕方なく了承した。 優『なら……………“神羅(かむら)”がいい。』 仕方ないとはいえ、ショボイ名前を付けるのは嫌だから一生懸命考えてつけた。 父『神羅か…いい名じゃないか』 母『そして、母さんからもお祝いのプレゼントよ。優の役に立つと思うわ。』 母さんからもらったのは、男物のブレスレットだった。ブレスレットには…真っ白な璽譜石を填めこんであった。 父さんが言うには、他の璽譜石の力と人の身体能力を上昇させるらしく、世界で10キロもない、とても貴重な石なんだそうだ。 何故そんな石を持っているのか不思議で聞くと、 母『母さんのおばちゃんから譲り受けたの。お父さんにも渡してあるわよ』 父さんのはペンダントにしてあった。 俺は恥ずかしかったけど嬉しくて父さんと母さんにお礼をいった。 父さんと母さんも照れていた。 そんなことをしてると時間が来てしまったので、俺は急いで自分の部屋から荷物を持って来て、父さんと母さんに 優『いってきます!!』 と、言って玄関に向かった。 父・母『いってらっしゃい。』 二人も玄関に行って、俺の背中を押すように…頑張れ。と言って俺が出るのを見送った。
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