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白鳥『確かにお前からしてみれば、気がひけるかもしれない。
周りから何か避難を言われるかもしれない。
だけどな…お前のそれは、ただの愛嬌だ。
同じ年、同じ入学生からの周囲の目を気にして遠慮しているだけだ。違うか?』
俺は反論が出来ない。先生の言った事は本当にそうだからだ。
俺と同期に入学した人は俺より年が上だ。
けど…俺がその人達より成績が良いから。その人達にひがまれてしまったのをきっかけに何処かで、その人達の前では本当の自分を抑えていた。何を言われても反論しない様に努力した。その結果がこれだ。…何か情けない話だ。
白鳥『確かにお前ぐらいの年にはそういうのが気になる年頃だ。だけど…それで本来お前が受けるべき訓練を周囲の目を気にして、受けなかったら、大人になった時、絶対後悔するぞ。
それに…お前の目標はどうするんだ?』
そうだ。俺には目標があったんだ。剱さんみたいなイレイズになる。って目標が。こんな所でつまずいている訳にはいかないんだ。
優『そうですね。…俺、目が醒めました。俺…自分の意思を、目標を貫くよ。
もう、迷わない。先生…ありがとう。』
白鳥『うん。その意気だ。お前なら絶対目標にたどり着く。いや…もしくは目標を追い越すかもな。』
優『目標を追い越す…か。いいかも。俺、剱さんより強いイレイズになる。けど…まずは剱さんに追いつかないと。』
白鳥『だな。その為には頑張って私についてこないとな。』
優『はい!!』
白鳥『うん。いい返事だ。』
先生と話している内に受け付けの所まで来てしまった。
食堂のおばちゃん
『はい。いらっしゃい。何にしますか?』
愛嬌のいい顔と声で俺と先生にメニューを聞いた。
白鳥『おばちゃん!!あと何のメニューが残ってる?』
食堂のおばちゃん
『カレーと天丼よ。』
白鳥『私天丼ね。優は?』
優『俺も天丼で。』
白鳥『わかった。おばちゃん!!天丼二つね。』
食堂のおばちゃん
『あいよ。…はい。出来たよ~。持っていって。』
はやっ!!!?頼んだばっかりなのに…食堂のおばちゃんスゴッ!!!
天丼の乗ったトレイを持って座れる場所を探しに食堂の中を探して先生と俺は歩いた。
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