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白鳥『あ?あぁ…スマンスマン。優が弟に見えてな。つい、同じ事をやってしまった。』
弟がいたんだ。でも、弟さんが俺に見えるぐらいってことで、そんな事されても困るっつうの!!
優『だからって…。もう良いですよ。だから今度からは気をつけてくださいね。』
起こった事は、どうしようもないので俺は諦めた。
白鳥『は~い。わかりました。』
……本当にこの人は…先生?なんか調子狂うなぁ。
優『そういえば、弟さんが俺ぐらいの年なんですよね?
先生の年は、いくつなんです?』
白鳥『年上の女性に年聞くのは、失礼だよ~。私は24よ。』
優『なんだかんだ言って教えてくれるんすか?24ってこの学校は何歳で卒業したんすか?』
白鳥『21。卒業試験を合格すれば、一年でも…一ヶ月でも卒業できるわよ。私は二年で卒業したわ。』
優『凄いですね。二年で卒業だなんて。』
白鳥『凄くないわ。八雲剱は…一年で卒業したわ。』
優『剱さんは一年で!!?流石剱さんだ。
でも…卒業試験ってやっぱり虚羅と戦うんですか?』
白鳥『それは…。』
俺が質問したら先生は困った顔をして、言うのを渋っている。
何かあるのか?
優『先生?…どうかしたんですか?何かいいずらい事でも?』
白鳥『これは…その人によって試験のレベルが変わるの。私の場合は…先生との一騎打ちだった。』
なるほど…言い様がないから説明のしようがない。だから渋ってたのか。
優『それで先生は勝ったんですね。…剱さんの試験の内容は分かりますか?』
白鳥『いいえ。分からないわ。』
先生は空になったドンブリの底を見ながら言った。物足りないのか?
白鳥『ただ…ただ言える事は…あの人は間違いなく…最高ランクの試験を受けたハズよ。』
優『最高ランクってどんな試験なんですかね。』
白鳥『さぁ?検討もつかないわ。…さて、この話しはここまで。ドンブリ片付けて、さっさと部屋に戻るぞ。』
優『へ~い。』
ん?部屋に戻るって…えぇ!!?
……
………あ!!部屋に戻ってから自分の部屋に行った方が早いんだな。
そう思う他にないっしょ。
ドンブリをトレイごと返して俺は部屋に戻った。もちろん先生と一緒にね。
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