~第四章~

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優『さて、もう寝ますね。お疲れ様でした。』 さっさとこの状況を回避したくて俺はお別れの言葉を言った。 白鳥『何言ってるんだ?まだやることがあるんだぞ。』 優『え゛!!?マジですか?一体何が残ってるんすか?』 白鳥『優の潜在能力と精神力を測るんだ。ちょっと待ってろ。』 そういうと、先生は何もないリビングに変な模様と円陣を黙々と書いている。 何か鳥の翼っぽい模様が真ん中の小さな円陣から広がっている。 優『先生…これ、なんですか?』 白鳥『璽聖陣(じしょうじん)だ。円陣に様々な模様を書く事によって、術や様々な力を使うことが出来るんだ。璽譜術に至っては上級の術を使う時に、この璽聖陣を書いて、その上で唱えれば普通に唱えるより精神力を消費しなくてすむんだ。わかった?』 長々とご説明ありがとう。まったく…ありがた迷惑だよ本当に。 優『で、その璽聖陣は何に使う模様なんですか?』 白鳥『これは、お前の潜在能力と精神力を測る為だけの円陣だ。 この真ん中の小さな円陣の上に乗れば、左右に書いた模様が小さな円陣から広がっていく。で、この外の円陣にたっすれば、最高ランクの璽譜術が使えるんだ。』 優『へぇ。便利な円陣っすね。』 俺は感嘆した。まったくもって素晴らしいよ。誰が考えたんだろ? まぁ、どうでもいいや。 白鳥『出来たぞ。さぁ、この上に乗るんだ。』 俺は促されるままに円陣の上に乗った。 ……………………? 何にも感じない……様な気がする。 ブゥン!! 円陣が光出した!!! 優『うっ!!!?あ…頭が…体がしびれる。』 白鳥『お前の体全部に負荷をかけて計測しているんだ。我慢しろ。』 俺は痺れて返事ができなかった。こんなにキツイのか!?だんだんと考える事がで…出来ない… すると、左右の翼が光出す。 光は急激に、まるでネズミが這う様に全体に広がった。 一気に外側の円まで広がる。…やった!!二つ共最高ランクだ…。
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