~第二十章~

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………やられたぜ。 あぁ、やられたよ。 また、夢の中に飛び込みそうになった……。 優乃華『と、言うことで……実は、優が、起きてる……ことを、始めから……知ってた。と言うオチで――……おはよう』 優『………………ッ!!?』 お姉ちゃぁぁぁぁぁああん!!? 今まで20分ぐらいの口(+ 舌)撃はなんだったのぉぉぉぉ!! くっ……、コレを声にして出せないのがとてつもなく歯痒い。畜生、いったいどれだけ寝込めばこんな状態に―― 優乃華『まぁ、3日……寝てたら、ね。傷の……度合いから……考えて、すごく、早い……よ?』 優『………ァッ……』 スゲー……。 こういうのを以心伝心って言うんだろうな。 優乃華『優のことなら……何でも、分かる。ふふふ……ラブパワー……だね』 あぁ、そうですね。そうだね。 だったら始めから俺のシグナルに答えてくれても良かったのに……。 まぁ、なにはともあれ、とりあえずは……起きたい。 完全に起きたい。 優乃華『え……キス、したいの?』 違う。起きたいの! 優乃華『………わかった』 ふぅ。良かった……さすが姉ちゃ……ぅん? 何か布団の中がモゾモゾすると言うか……体に重みが………まさかっ!! 優乃華『さっきのじゃ……足りなかったんだ。任せて……今度は、たっぷり……たぁっぷり、愛でるから……ね?』 ……………………。 誰か助けてください……。 何か口に出来ないけど、身体中からレッドシグナルが出てます。 生命には関わらないレッドシグナルが……で――― 優乃華『まずは……おっ――』 誰か助けてえぇぇぇぇぇぇ!!!
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