~第一章~

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学校に向かう途中、俺はどんな武器を持って来たのか聞いてみた。 拓也『俺は…ほれっ!こんな武器だよ。璽譜石がここに、ついてて………………。』 話が長いんで、省略すると… 拓也のは三又の槍だ。 だけど、単なる槍じゃない。 紫色の璽譜石の力で槍の刃と棒の繋いでいる所が着脱可能で、様々な攻撃を繰り出せるようだ。 もっと簡単に言えばクサリガマ的なヤツだと思えばいいと思う。 綺利斗『俺は、大剣だよ』 あまりに簡単すぎな説明なんで、補足すると… 綺利斗は大剣だけど…これには、緑色の璽譜石が付けられていた。 大剣の見た目の重さの割りには、綺利斗が片手で軽々と振っていたのをみて、緑の璽譜石は付けた物の重さを軽くするものだと思う。 二人は武器の説得が終わったら、今度は俺の武器の説明しろと、言ってきた。 仕方ないので簡単に説明した。 ついでに言うと、武器に名前をつけたことも漏らしてしまった。 ところが…それいい!!俺も名前付けよう!!…と二人は言い出した。俺は呆気に取られた…。 言うなり二人は黙って考えこんだ。 その間…俺は何もすること無かったので、考えこむ二人を後ろからずっと眺めていた。 …………………。そんな気持ち悪いことしないよ。 つうか、したくないです。 本当は、二人がブツブツ言いながら歩いていたら、周りの人に、何この子!?みたいな目で見られていたので、同じ扱いをされない様に後ろに下がったんです。 二人共ごめん。 しかし、当の本人はそんな事にも気付かず一生懸命武器の名前を考えている。 ある意味すばらしい才能?だと思った。俺なら、もしそこに穴があったら速攻で入ってるね。 俺がそんな考えでいる間に綺利斗が考えついた様だ。 綺利斗『決まったぜ!!!コイツの名前は【轟麟(ごうりん)】だ!!!』 大声で叫んだため人が一斉にみた。 俺達はお互い目にわかるほど顔が赤くなった。 特に綺利斗は、ゆでダコのように赤くなっている。 その場を離れるためにスゴスゴと小走りで逃げていった。
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