~第二章~

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拓也が扉に手をかけ、押して入っていく…次に綺利斗だ。俺もそのあとに入った。 入口付近には、ざっと見て200人ぐらいはいた。 話をしたりして雑音が飛び交っている。 どうやら話に夢中でまだ俺達の存在に気づいてない。 実にありがたいことだ。 俺が入り終わると扉が勝手に閉まった。 バタンッ!!!!!…………カチャッ!!! 優・拓也・綺利斗 『??!!!?!』 俺達は後ろを向き扉を開けようとしたけど…無理でした。 鍵もかかったようです。何故鍵まで?と思いつつも無理は無理なんで、諦めて人混みに交じろうかなと前に向くと……………。 こっちを無言で凝視する200人の人が……。扉の閉まる音にビックリして向いたんだろうが、今は違う…絶対に違う!! 拓也『おい優。どうやらお前…注目の的だな?』 優『あぁ…それも嫌な方の注目だな…』 綺利斗『おいおい…。120%喧嘩売られるよ?』 凝視されて動けない俺達は、その場で、ヒソヒソと話をした。 …予想通りだ。あの人混みの中で一番柄の悪そうな…いわゆる不良っていう人種が5人出てきて近づいてくる… 話しかけてきた!! 不良A『あれ~?君って100年に一人の逸材でゆ~め~な、神城でしょう?』 不良B『マジ?、ファンなんだよね~握手してくださ~い。……ギャハハハハ!!!』 不良C『はいはい。そこのお二人さん。どいてね~』 拓也・綺利斗 『いえ。それは遠慮します。』 二人が俺が絡まれるのを防いでくれてる…ありがとう親友!!? 不良D『うっせぇよテメェラ!!!』 不良E『どけって言ってんだろうが!!』 不良どもが殴ってきた。しかしあのぐらいのスピードなら二人は余裕でかわせる。 バキッ!!! 拓也・綺利斗 『ぐわっ!!!やられた~(棒読み)』 あれ?あからさまに、わざと当たった!? それもセリフ棒読みだし!! あいつら…ちょっといい人を演じて後は俺に犠牲になってもらおうと? A『あん?テメェきいてんのか?』 俺が考えているのにコイツラは全力で絡んでくる… 正直言って……目障りだ。
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