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「……ドッペルゲンガー…?」
「違うから」
慌てず騒がずアッサリツッコミを入れる碧君
さすがですね…
かなり慣れたご様子で…
押さえつけていた手を離すとうーんと唸る私の手を掴んでスタスタ歩いていく
その後をドッペルゲンガー達が慌ててついてきた
残された男の子達は唖然とした顔で私達を見送っておりましたとさ…
「あ~…ちゃんと傷の手当てしたげてね?」
ヒラヒラと手を振りその場を後にした
近くのコンビニに寄った後向かいにある公園へと入っていく
ドッペルの片割れが殴られたようでケガをしていたから手当てする為に来ています
「大丈夫?ドッペル…」
「だから違うから」
あぃ…そうでした…
「えっと……」
「あ…双子です…」
弱々しく片割れドッペルがそう言った
「おぉ!双子かぁ!
だからそっくりなんだね♪」
疑問に答えが出されスッキリしたところでさぁ、手当て♪
「いっつっ…」
「あっ…ゴゴゴメン!」
「い…いえ……」
うーん…小動物…
「男のクセに弱っちぃのよ!アンタは!」
もう一人のドッペルがかなり強い口調で叱責する
「ま…まぁまぁ…」
「アナタには言ってないわ!
余計な口挟まないで!」
「す…すみません…」
私まで怒られた…
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