『日常はこうして始まるのです…』

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視線を足下に落とすと目に飛び込んできたのはバッチリ分かる色違いの靴下… 「…………あれ?」 「“あれ?”…じゃないわよ! つーかどんだけボケてたらピンクと黒の色を間違える訳!? 脳みそ壊死(エシ)してんじゃないの!?」 グッサ~!! 「しし死んでないもん! ちょっと間違えただけだもん!」 そうだよ! ちょろっと間違えただけじゃん! 誰でもやるでしょ!? 靴下間違えるなんて!! 「おんなじ白で柄違いなら誰しもがやる間違いではあるけどピンクと黒なんてアンタ以外やらないわよ!!」 そ…そこまで言われると… うにゅ…そんな気もしてきた… 「…アンタの事だから靴まで間違えてるんじゃないの?」 「それは無いもん!」 「なんで断言出来んのよ」 「だって朝碧君と一緒に来たんだよ!? 何にも言わなかったもん!」 さすがに靴間違えてたら碧君が言ってくれる筈じゃん! そう強く言い切る私を見て悠里は鼻で笑う 「フッ…」 「な…何さぁ…ソレ……」 「アンタも甘いわね… や…元から甘ちゃんなんだから今更か…」 なんかスッゲェバカにされてんですけど…? 「そ…そこまで言うなら白黒つけようじゃないですか…」 「あら…私に喧嘩売ろうっての? 構わないわよ?」 妙な自信を覗かせた悠里は席を立つと碧君の席まで歩いていく 私もその後に続きそのまた後に亜季ちゃんと慶太郎も続いた …まるで金魚のフンだね…
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