風が、ない。

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その時のことはずっと忘れていた。ここで煙草屋の老婆に貰うようになるまでは。 流しにはだいぶん空き容器がたまってきた。そろそろ捨てなければいけない。もしくは暇にまかせてまたロボットでも作るか…。 容器を眺めながら腕組みをしていると、携帯電話のアラームが鳴った。ヒロムは慌てて店仕舞いするとバス停に急いだ。 今から自動車学校だ。
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