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「まぁ、いいや。 つーか、ソフィアはこれよりすごい料理できるのか!! 凄いな!」
ガイヤ特有の料理だろう、北斗は見たことない料理だった。 しかし、食べてみるとかなりおいしく生きてきた中で1番かも、と北斗は心の中で思った。
「じゃ、じゃあ、修行が終わったら北斗くんも1人暮らしになると思うからその時にご馳走するね~~。 ……いいかな?」
恥ずかしそうにソフィアは言うと、不安げな顔をして上目遣いで北斗に尋ねた。
「マジで!? もちろん大歓迎!! うわぁ~~、めちゃくちゃ楽しみ。早くその日がこないかなぁ~~」
これ以上おいしい料理が食べれるとわかり北斗は自然と笑みがこぼれた。
「楽しみにしててね。 そのために修行頑張ろうね」
ソフィアは北斗の言葉で笑顔見せると、両手で女の子らしくガッツポーズをする。
「おうっ! まずは明日の魔力の放出かぁ~~、楽しみだな」
元気に答えた後、北斗はしっかり日が落ち、空に浮かんでいる今まで見たことないほどの星を見て思う。
(楽しいな)
まだガイヤにきて数時間しかたっていないにも関わらず、北斗の心は充実していた。
その後2人は時間がたつのを忘れるほど話に夢中になっていた。
「なんかすごい話し込んじゃったね。 そろそろ寝ようか?」
ソフィアはそう言うと立ち上がった。
「そうだな、もう真っ暗だしそろそろ寝るか」
北斗も立ち上がると、2人はテントに向かって歩きだす。
「ソフィア、明日もよろしくな」
テントの前までつくと北斗はソフィアに体を向け口を開く。
「うん、明日は魔力の放出だもんね。 頑張ろうね」
ソフィアも北斗に体を向け笑顔で言う。
テントは男用と女用に二つあり、2人は「おやすみ」と挨拶を交わした後それぞれのテントに入っていった。
「このやろ~~~」
北斗がテントに入るとジャックが大の字で寝ていて、テントを占領している。
北斗はジャックを端に寄せようとしたが以外に力が強くピクリとも動かない。
―――ガスッ―――
「おっふぅ~~~ん」
試しに蹴ってみたが変な言葉しか帰ってこなかったため、北斗は何故かテントの中にあったロープでジャックの足を縛った後、外に引きずり出してテントで寝た。
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